美幌峠の道の駅に車を停める。
半日行程で空いた時間を使って、地図を見ながら考えていたのが、摩周屈斜路トレイル(MKT)セクション3の一部区間だった。時間の関係と、昨年に津別峠から和琴半島まで歩いたので、和琴半島〜屈斜路プリンスホテル間は除いて、自転車とハイキングを組み合わせて繋いでみる。自転車を使ってのセクションハイキングは、もしかすると生粋のハイカーからすると邪道かもしれないが、こういった遊び方をすることで、幅広い人がセクションハイキングを楽しめるようになると良いと思う。
ルート概要
スタート・ゴール:美幌峠 道の駅(くるっとパノラマ美幌峠)
| パート | 手段 | 内容 |
|---|---|---|
| 美幌峠 → 屈斜路プリンスホテル付近 | 自転車 | 国道243号を弟子屈方面へ下る |
| プリンスホテル横 → 渡渉区間 → 美幌峠旧道取付き | 徒歩 | MKTセクション3 森の道 |
| 美幌峠旧道取付き → 美幌峠展望台 → 道の駅 | 徒歩 | 旧道を登り返す |
| 自転車のピックアップ | 車 | ゴール後に回収 |
自転車パート:美幌峠から弟子屈へ

霧、雲の中だった。
国道243号のシーニックバイウェイ標識を背に、自転車で下り始める。標高525mの美幌峠から屈斜路湖畔まで、距離にして十数キロの下り基調。脚を使わずに標高を落としていく。

屈斜路プリンスホテル付近でトレイルの入口を確認して、自転車をデポした。
徒歩パート①:森の中へ

MKTのサインが木に括り付けてある。青いひし形のマーク。ここから森に入る。

しばらくは明瞭な踏み跡が続く。広葉樹の森で、植物にはあまり詳しくないのだが、、下草はシダとクリンソウかな。足元が湿っている。小川の渡渉が繰り返し出てくる。石を拾いながら飛び越えるか、そのまま渡るか、状況に応じて判断する。

倒木が多いが、トレイル上は管理されているのでとも歩くことには問題はない。

古いものは苔に覆われて、風景の一部になっている。新しいものは進路を塞ぐ。くぐるか、またぐか、迂回するか。整備された登山道とは別の、自分で読んで進むタイプのルートで、とても面白い。

(ちなみに、釧路川の倒木も最低限の管理で残されていることがとても印象的)
屈斜路湖が木の間から見えた。霧が湖面に低く漂っている。
徒歩パート②:美幌峠旧道を登る

屈斜路湖畔のトレイルを歩いていくと、美幌峠旧道の取付きに出た。
ここにある看板によると、この旧道は1920年(大正9年)に開削された。国道243号が現在のルートになるまで実際に使われていた道で、弟子屈町(当時は弟子屈の村落)と釧路・網走方面を結ぶ生活道路だった。その後国立公園に指定され、今はMKTのルートの一部として整備されている。
登り返しは緩やかで、道幅もダブルトラックで広く歩きやすい。かつて馬車が通っていたことが道の形から想像できる。

現在の美幌峠の車道は最寄りを通っているけれど、この道はとてもワイルドなので、野生生物に気をつけながらホイッスルを定期的に吹いて居場所を伝えてみる。やっぱりフィールドに入らせてもらっているという心持ちは大切だと思う。これは、この道を歩いていると自然と湧き出る感情。
美幌峠展望台に出ると、霧は少し晴れていた。屈斜路カルデラと屈斜路湖の全景が、西側半分まで見えた。

そのまま道の駅方面へ歩き、KCT(屈斜路カルデラトレイル)北海道東トレイルとの接続部を確認して道の駅に折り返した。
このトレイルの良いところは、朝から歩き始めて昼に美幌峠に到着、そのまま道の駅のレストランで昼食を取れるところもとても良い。遊びに行った先で、お金を極力使うことはフィールドを残す観点からも大事だと思っている。
この遊び方について
今回試したのは、自転車でアプローチして、徒歩でトレイルを繋ぎ、車で自転車を回収するというスタイルだ。
通常のハイキングと違う点は、標高差を自転車で稼ぐことで徒歩の行程を短縮できること。同時に、自転車でしか感じられない下りの速度感と、徒歩でしか入れない森の中を、一日の中に両方収められること。
MKTセクション3は距離が長く、全区間を一日で歩こうとすると体力と時間が必要になる。自転車を組み合わせることで、半日の空き時間でも核心部に入れる。
参考情報
MKT(摩周屈斜路トレイル) 摩周湖・屈斜路湖畔エリアをつなぐロングトレイル。セクション1(火山の道)・セクション2(湖の道)・セクション3(森の道)で構成される。地元有志の方たち、てしかがトレイルクラブが管理運営している。
KCT(屈斜路カルデラトレイル) 屈斜路カルデラの津別峠〜美幌峠〜藻琴山までを繋ぐトレイル。美幌峠で、MKTとの接続あり。
→KCT公式サイト(美幌地区三町広域観光協議会(屈斜路カルデラトレイル運営事務局))
HET(北海道東トレイル)釧路市〜羅臼町までを繋ぐ道東のロングトレイル。途中にKCT、MKTのルートも通過する。




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