パックラフト選びに先入観は持たない

ギア

パックラフトの購入前には色々なタイプの艇に試乗してみる

自前のパックラフトをまだ持っていない時には、なるべく先入観なしにとにかく色々乗って試してみたかったのです。それは、使い方に関しても先入観を持たないように意識。

単純に、ダウンリバーもどれくらい下れるのか?耐久性はどんな感じなのか?携行性は?などなど、この日は、元気商會さんが開発した日本国産設計(生産国は中国工場)のGRIFFON RAFT / グリフォンラフトのストレウスとラルガと同工場で作られているフロンティアのパックラフトの試乗を開発者の縣さん直々にしていただきながらダウンリバー。

トライアルに選んだ場所は、余市川。下ったことあるメジャーな区間より上流の赤井川村スタート。この日のメンバー3人(基本的に川は単独で下ってはいけません)は誰も下ったことがなかった区間選んでみましたが、途中に堰堤が現れたり、浅瀬があったり、適度な瀬が現れたり、トライアルには最適。

浅瀬では降りて引きずって舟を引っ張れば大丈夫だし、堰堤も軽く担いでポーテージ。(日本語訳をすると陸路輸送、その文字通り、危険箇所や川を流れることができない箇所を舟を持って陸路を行くことです。)パックラフトの特徴を存分に活かした試乗ができました。

この当時、開発中でリリース直前のストレウス用着脱式デッキ。北海道では特に、リバーツーリングをする際の寒さ対策に有効。さらには、マジックテープでデッキが捲れるようになっていて、ひっくり返った時に中に閉じ込められるリスクを低減できる様な安全設計。(正式発売の製品はデッキ上に水が溜まりにくくしてくれるエア注入できるモデルとなっています。)

デッキ付きが寒さに有効なことは、後にセルフベイラー(下の写真のように舟底面の自動排水穴のことで、波を被った時にコックピット内に水が溜まりっぱなしの状態を防いでくれる機能がついたパックラフトのことです)艇で寒い時期にパックラフティングをして、デッキ付艇でパックラフティングをした時に快適差を感じました。

もちろん、ホワイトウォーター(瀬が連続するような区間)をメインで楽しむ河川区間をパックラフティングする際には、セルフベイラー艇が有効なこともありますので、それはホーム河川やどんなパックラフティングをしたいかでチョイスすれば良いでしょう。一番良いのは、複数のパックラフトを所持することです!

大変興味深い、癖の強いパックラフト周辺アイテム

日本では馴染みの薄い「Anfibio / アンフィビオ」のエア式ライフジャケット。ドイツのパックラフトショップが開発しているオリジナルギアですが、パックラフトに特化した面白いギアブランドです。エア式ライフジャケットは、収納時小さくなる利点はありますが、浮力となるものがフォーム材ではないため、万が一(穴が空いたらどうなるか?など)デメリットをしっかり理解した人のみにおすすめできるライフジャケットです。ホワイトウォーターがメインの河川ではオススメできませんが、尖ったギアなことは間違いなし!

使い込まれた、防水タンク。ケイバーなど探検家御用達のグッズのようで、完全防水ではないにせよ、必要十分な防水機能が担保されている上、パックラフトのフットブレイスにも最適と一石二鳥なアイテム。ただ、日本国内だと入手しにくいアイテムかと思います。

どんなパックラフティングをしたいかで選ぶ、パックラフト

ストレウス、ラルガ、WW-225それぞれに特徴がありました。

・ストレウス – 価格の面からも多くの人の検討順位に食い込んでくる艇だと思います。元気商會さんのWEBショップでも紹介されている通り、万能艇という印象。万能故に中途半端でという意見もあるのですが、どんな河川もそつなく熟せる艇。

・ラルガ – ダッキーに乗り慣れていた方からするとフィットする艇なのかもしれません。水面に浮かんだ時の安定感、そして瀬に突入した時の、これまた安定感。故に、荷物を積載してのリバーツーリングにはもってこいの艇かと思います。そしてセルフベイラー艇。パッキングして背負うには少し重量があるので、車移動でのダウンリバーメインの方にはお勧めです。

・WW-255 – 船体が細いため、本当にホワイトウォーターを意識して作られたパックラフトなんだと思いました。バウ(船首)にキャンプ道具など大きめのドライバッグを積んでのリバーツーリングをするには手狭になるかもしれないのでホワイトウォーター河川メインで遊ぶ方には最適かもしれません。(のちにアルパカラフトのホワイトウォーターモデルのウルヴァリンの設計に非常に似た艇ということを聞いてその特徴に納得しました。)

というわけで、トレイルを歩いて川を下る旅は楽しいに決まってます。そんな文化を楽しむ人が増えていけばいいなぁと、そんな思いや構想から、” Packraft Hokkaido ” が立ち上がりました。引き続き、パックラフティングに関する投稿を続けていきますので、よろしくお願いいたします。

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