パックラフトを始めたいということで、体験を事前にするでもなく、いきなりアルパカラフトはじめ、パドル、PFD、ドライスーツの一式を購入したSさん。その心意気は、嫌いではありません。初めてのパックラフトで果たしてダウンリバーできるようになるのか!?
ということで、今回は、ニセコの尻別川でパックラフトツアーを主宰されています。 “ ニセコウッカ “ 太田さんの「パックラフトトレーニングダウンリバーツアー」に参加してきました。
ニセコウッカ パックラフトツアー

予約状況や予約人数によっては、通常ツアーという形の場合もありますが、その日の予約状況によっては、今回のような「練習」形式のツアーを開催してくれますので、お問い合わせ時やご予約時にご希望を伝えてみてください。
今シーズンからパックラフトツアーのサブスプリクション制度も始まりました。¥30,000-でシーズン中に月3回まで参加することができる!4/12~10/26のシーズン中有効(7/19~8/17の夏休み繁忙期を除くのでご注意を)このサブスク制度を活用すると、シーズン中最大21回の参加が可能なので、
- パックラフトでのダウンリバーを始めたい方
- パドリング仲間がいなくてパックラフトでのダウンリバー練習に行けていない方
- パックラフトでのダウンリバーができるようになったけれど、川読み、パドリング技術など、もっと深いところを知りたい方
- パックラフトで色々な川を下ってみたい方
- パックラフトでダウンリバーをしている仲間でレスキュー講習を学びたい方
このような方は是非活用させていただく価値は十二分にありますね!
ニセコウッカベースに到着
ニセコウッカさんのベースに到着するとカワイイ黒板で、その日のコンディションを教えてくれます。水量の目安は国土交通省 ” 川の防災情報テレメータ ” でチェックできますが、初めての方でもわかりやすい様な表現で書いてくれています。(この日は、やや少なめの水量)

道具を持っていない方は、もちろん川でのウェアから、パックラフト、PFD、パドル、ヘルメットのレンタルもしてもらえますので、
” パックラフトを体験してみたい方、パックラフト始めたいけれど購入できていない方、パックラフトに乗れる様になってから購入したい方 ” にも対応してくれます。
道具を持っている方は、もちろん自前の装備でツアーに参加することもできますし、足りない装備品に関しては、レンタルも可能です。
同意書などの記載が終わると、各々ドライスーツ、PFD、ヘルメット、靴、スローバッグなどを装着。車に乗り込みスタートポイントへ移動です。
ダウンリバーのツアーとなるので、車はゴールへ回送、ピックアップしてもらえるので、ゴール後もスムーズにウッカさんのベースへ戻ることができるので、ご安心を。
尻別川のスタートポイントに移動、パックラフトの準備
スタートポイントに到着してから、今度はパックラフトのポンプアップをしてから、川の上での安全、パドリングに関する説明を聞いてから、いよいよ川へ移動です。
パックラフトは、膨らませると驚くほど軽く感じるので、女性でも男性でも小学校高学年くらいの子でも簡単に持ち上げられます。軽いがゆえに、喫水(パックラフトが水面に浮かんでいる様子)が浅いので、操作性がとても良く、パドリング一漕ぎで簡単に方向を変えられるので、操船感覚は非常につかみやすいかと思います。ただ、静水での静止している状態から漕ぎ始めると一漕ぎでパックラフトが回り初めてしまうので、真っ直ぐ進むことに最初は苦労するかと思います。(これは、頭で考えるよりも実際パックラフトで水の上に浮かばないとわからない感覚なので、水上で慣れましょう!)
尻別川のツアーコースについて
今回、尻別川の夏コースと呼ばれる商業ラフティングにのコースにもなっている区間ですが、前半は、流れの穏やかなスタートから徐々に波立ってくる区間、前半のハイライトの大きめの連続する瀬、プール(流れてはいるが、波立っていない場所)蛇行しながらバリエーションに富んだ流れを下ることができるので、川読みや操船を覚えるにはもってこいの川です。ただし、初見で下るには危険箇所等もあるので、経験者やガイドツアーを利用するべきです。
パックラフトツアースタート

スタートのフラットウォーター箇所で、パドリングしてみてパックラフトがどの様な動きをするのか確認します。慣れてから、いよいよ流れに入っていきます。ところどころエディ(水の流れが岩や地形などの障害物に当たって反転流になって止まれる箇所)に入り、止まりながらガイドの太田さんの説明やアドバイスをもらいながら下っていきます。

前半部を無事に下り終えて中盤には、尻別川での核心部の連続する瀬、通称 “ カッパの瀬 “も越えると、だいぶ川という環境にも慣れてきている様子の初ダウンリバーのSさんでした。

川の流れに身一つで流されて泳いで岸に上がる練習を入れたり、プール箇所でパックラフトから降りて、再びパックラフトに上がる再乗艇をしたりとセルフレスキュー練習をして、実際の川で必要な動きもレベルに合わせて一通り行ってくれます。

と、順調に下ってきたところで、エディから流れに再び戻るストリームインの練習中に、自然とフリップ(パックラフトがひっくり返る)というアクシデントも起きました!こんな時は、焦らずひっくり返ったパックラフトを再び通常位置に戻して、再乗艇をするという流れが基本的な鉄則の動きですが、自信を持って対処できる様になるまで、安心して対処できるガイドツアーで練習しておきましょう。
ゴール手前まで、エディに入り、ストリームイン、流れを横断するフェリーグライドこれらの動きを繰り返し練習します。この繰り返しが、川読みと操船を上達させてくれます。
そして、無事ゴール。ベースに戻り、ツアー終了です!
初めてパックラフトで川を下ったSさんも「とても安心して下ることができたし、勉強になった」とのことでしたし、私も改めて学べる機会を得て、まだ伸び代がある!と思わせてくれる内容でした。
パックラフトでどんなことをしたい方におすすめなのか?
例えば、パックラフトを使って釧路川をリバーツーリングしたい方。パックラフトを使ったリバーツーリングには、川読みの力、操船技術は不可欠なので、ぜひ、ガイドツアーで、川について学び続けていただきたいですし、これからパックラフトを始めたい方、パックラフトを始めているけれど練習する機会を作れていない方、パックラフトでのダウンリバーを上達させたい、川への理解をさらに深めたい方など幅広いニーズに応えてくれる内容です。ですので、パックラフトで川へ行き始めたい全ての方におすすめです。
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