パックラフトで川下りをする時の基本的な装備について紹介
- Kokatat Hydrus3.0ドライトップ
北海道では、ドライトップやフルドライスーツなしで漕げる期間が非常に短いのです。それは、気温が上がっても水温が年間通してそれほど変わらないからです。そのため、ドライトップの中の中間着で外気温に対しての調整を行うのが良いです。
2. Kokatat Hydrus3.0 ドライパンツ
ドライパンツに関しても、上記と理由は変わりません。ドライスーツと言えども生地劣化で、いずれ染みてきて濡れる時がきますので、ドライパンツのみ買い替えることが出来るという理由で、私は上下セパレートタイプを使用していますが、より浸水してこないのは、全身のフルドライスーツです。
3. Aquabound Shred グラスファイバーシャフト / ナイロンブレード 4ピース
パドルに関しては、すごく軽量などの拘りはないので、特別なパドルは使用していませんが、出来ればガタ付きなどがないビルドクオリティの高いパドルが好みです。車移動でパックラフトを使ってダウンリバーする方は、4ピースパドルでなくても良いかもしれませんが、パッキングして背負ってパックラフティングを楽しみたい方であれば4ピースパドルという選択になるでしょう。
関連記事で、アクアバウンドパドルの4ピースパドルに関しても書きましたので、ご参照ください。
・4ピースのカヤックパドル?パックラフトパドル? /4 piece kayak paddle? Packraft paddle? 2023.2.20
4. SweetProtection Wanderer2
ヘルメットに関しては、完全に頭にフィットするものをチョイスするということが一番の優先事項でしょう。パックラフトでは、自転車を使用して移動して自転車をパックラフトに積載して川を下るバイクラフティングもあるので自転車用ヘルメットを流用する方や、登山ヘルメットを流用する方もいます。川用ヘルメット、特にカヤックで使用できるヘルメットの特筆するべき点は、インナーが保水しない、シェルが強固という特徴があります。
5. PFD / Astral Aquavest300
PFDに関しは、ホワイトウォーター(川の波だっている箇所)に対応するPFDがベストです。白く泡立っているホワイトウォーターの場所は、波だっていない箇所よりも浮力が失われます。大人用は浮力7.5kg、子供用は浮力5kg以上、USコーストガード認証、または日本の桜マーク付認証PFDをチョイスしましょう。また、浮力が適正でもサイズが合ってないPFDでは全く意味がないので、適正サイズを選ぶことも重要です。
PFDには必ず、リバーナイフを装着しておきます。このナイフはストレートの刃ではなくて波刃になっています。万が一、川の中でロープに体が絡まってしまった時に、ナイフが無ければロープを切断する事ができない為、川に出るならば必携装備です。
水に濡れても音が出る、玉の入っていないホイッスルも必ず付けておきましょう。川の上では、声が非常に届きにくい為、ホイッスルでコミュニケーションをとることもあります。(信頼性のあるFOX40を使用している人が多いと思います。)
(このPFDも古いもので浮力低下が懸念されるので2024年に買い替えました。)
6. Sea to summit evac dry bag
このドライバッグには濡らしたくない、補修キットとファーストエイドキットを収納します。
川の上にいくので、濡らしたくないものはドライバッグを用意しましょう。
7. Astral Rassler2.0
ウォーターシューズ、かかと付きの脱げないサンダル、濡れても良ければトレイルランニングシューズがあれば川下りは問題なくできるでしょう。ただ、ウォーターを考慮されていない靴だと川の中や川周辺の濡れた岩の上を歩く際に、物凄く滑ることがあるので注意が必要です。
あとは、パックラフトという性質上、トレイルも歩くことが想定されるパックラフティングを行うのであれば、トレイル歩きも可能な靴選びが必要です。
関連記事で、「Astral Rassler2.0」に関しても書きましたので、ご参照ください。
・ブログ記事:パックラフト時の靴探しの旅。 / A Journey in Search of Shoes at the Time of Packraft.
・ブログ記事:続・パックラフト時の靴探しの旅。 / Continuing the journey to find shoes at the time of packrafting.
8. AlapackaRaft Classic Mサイズ WRデッキ一式
パックラフトというカテゴリーのボートを世界で初めて確立して製品化したパックラフトのオリジネーター、アメリカのコロラド州の企業 “ アルパカラフト “ クラシックを使用しています。パッキング込みのリバーツーリングにも、リバーランニング性能の高さにも定評があります。穏やかな河川から急流河川まで対応できる万能艇ですが、万能艇=中途半端では決してない、パックラフトのDNAをど真ん中で引き継ぐ高性能な万能艇です。
9. 補修キット×1、ファーストエイドキット×2
パックラフティング中にパックラフトの故障に対応できる補修キットと、パックラフティング中の怪我に対応できるファーストエイドキットを「LOKSAK」に入れて防水を担保させて、さらに6のドライバッグにまとめて収納しています。
補修キットと、ファーストエイドキットの内容は別途記事にしてみたいと思っています。
10. 秀岳荘オリジナルミニスローバッグ、モンベルスローバッグ
基本的には、個人装備として一人一個のスローバッグを必ず持って行ってください。無ければ、流された仲間を助けることが困難となることがあります。北海道のアウトドアショップ秀岳荘のオリジナルミニスローイングバッグは、パックラフターが携行するのに最適で、ロープ長は短いのですが、軽量なので取り出してすぐに投げることができる他、腕力に自信のない方や女性が携行するのにも最適です。モンベルスローバッグ15mは、ミニスローイングバッグのバッグアップ用として携行しています。
11. サーマレスト ZライトSOL
パックラフトのコックピット内、インフレータブル式のシートの前の足元用にフロア保護と断熱用ということで用意して写真に写っていますが、現在は不要という判断で装備リストには入れていません。
12. Sea to summit Bigriver Dry Bag
こちらの13ℓのドライバッグに、9の補修キットとファーストエイドキットをまとめたドライバッグ6を入れたり、13のカラビナなどをまとめています。ダウンリバー時には、足元に置いてフットブレース(足の踏ん張り)として使用しています。ドライに保ちたいものを入れて、フットブレースとしても使用するという一石二鳥のスタイルで荷物の軽量化にも役立っています。
13. ウェービングテープ、プーリー、カラビナ、電動ポンプ、インフレーションバッグ、ポンプ(AlpackaRaft Pack-A-Pump)
ウェービングテープは、パックラフトを川上に係留しておきたいときや、何かしらの事態のアンカーとして、簡易的なハーネスとしてなど多目的に使用出来るので携行しています。プーリーも必須ではないですし、カラビナでも代用できますが倍力のシステムにも使用できます。
ロック式のカラビナはパックラフトを携行しておくこともできますし、レスキューのシーンではロープと合わせて必要となるので携行しています。
電動ポンプ、インフレーションバッグは、パックラフトを膨らませる過程で必要です。アルパカラフトのPack-A-Pumpは、アルパカラフトユーザーであれば持っていて損はない装備で、最後に圧を上げたい時、川の水で冷やされて収縮したパックラフトの気圧を再度上げてあげるのに持っていて損はないものです。
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