ここから先は、ガイドやギアの話ではない。地名の由来や、川にまつわる昔の記録を、気になった時にメモしておく場所。
釧路川は、屈斜路湖を水源とし、釧路湿原を抜けて太平洋へ注ぐ。名前はアイヌ語の「クスリ」に由来するとされ、「薬・温泉」を意味する。水源の屈斜路湖が古くは「クスリ・トー」(薬の湖)と呼ばれていたことに由来するという説と、上流に温泉が多く、その流出水を集める川であることに由来するという説がある。別に、釧路川流域には西別・根室・斜里・小清水・美幌方面へ抜ける道が通っていたことから、「クシ・ペッ」(通り抜けることのできる川)に由来するという説も伝わる。
集治監がつくった町、標茶
流域の標茶町は、1885年(明治18年)に開設された釧路集治監がその起こりとされる。石狩の樺戸集治監、空知の市来知集治監に次ぐ、道内3番目の集治監だった。収監者は硫黄採掘や道路開削、屯田兵屋の建設に従事し、標茶〜厚岸間の道もこの時期に切り開かれている。集治監は1901年(明治34年)に網走へ移され、16年の歴史を閉じた。
湿原へ、太平洋へ
釧路川は標茶を過ぎたあたりから釧路湿原に入り、蛇行を重ねながら太平洋へと下っていく。上流の集治監史と、下流に広がる湿原。ひとつの川の中に、まったく異なる時間の層が重なっている。




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