2017年以降に発売されたアルパカラフトのパックラフトには全て「テンパーアシストバルブ」が搭載されています。このバルブが優秀で、インフレーションバッグで空気を注入する時も、口径が大きくスムーズ、且つ逆止弁が効いているので、無駄に空気が出て行ってしまうということもなく、ストレスフリーなのです。それとは別に、テンパーアシストバルブの仕組みを理解していないと、「エアが抜けるんだけど。。」などの勘違いをしてしまうことも。
テンパーアシストバルブについて
AlpackaRaft社のテンパーアシストバルブは、パックラフトを膨張させる時の空気の抜けを最小限に抑え、パックラフト内の空気圧を楽に上げられるシステムです。これは、他のインフレータブル式のボートにあるような完全一方向バルブではなく、スプリングと連動し、空気が通過するたびに開閉、空気圧が上がると閉じてくれるアップデートされたバルブで、労力を軽減してくれるバルブとなっています。
パックラフトへのエアの入れ方とバルブの仕組み
- パックラフトを膨張させるには、青いダイヤルを反時計回りに回して閉じた位置にし、インフレーションバッグをバルブに接続。
- インフレーションバッグの使用中、容量が満タンに近づくと内部のフラップが閉じて空気の損失を防ぎます。逆止弁のフラップを閉じる押すのに十分な内圧がかかるまで、逆止弁のフラップは完全には閉じません。できるだけ多くの空気を入れた後、インフレーションバッグを取り外します。この時点ではまだ「シュー」と空気が漏れる可能性があります。
- パックラフトのチューブがしっかり膨らむのに十分な圧力がかかるまで、口からバルブに直接息を吹き込みます。バルブキャップをバルブにねじ込んで初めて気密状態になります。出発する前に、水中でパックラフトを冷やし、圧力が安定するまで空気を追加します。水温とパックラフトの大きさによっては、数回かかる場合があります。
- 空気を抜くには、青いダイヤルを時計回りに開いた位置まで回して空気を抜きます。
- バルブを反時計回りに閉じた状態でパックラフトを保管してください。これにより、フラップへの圧力が解放されてフラップへの負担を軽減します。


バルブのメンテナンス、ヒント、トラブルシューティング
- バルブを清潔に保ち、砂やその他のゴミやチリが付かないようにしてください。(歯ブラシを持ち運ぶと良いかもしれません!)
- ガスケットがバルブキャップに装着されていることを確認してください。追加のガスケットは付属のベーシックリペアキットに含まれています。
- 気温が低い状況では、プラスチック製のフラップのかみ合いに影響が出る可能性があります。
- バルブだけでは密閉の状態にはなりません。ガスケットが装着されたバルブキャップを閉めることで初めて、密閉の状態を作ることができます。
- ボートが古くなると、砂の蓄積や不適切な保管が原因でバルブの性能が低下する場合もあります。
- インフレーションバッグを使用している時は、基本的には空気が抜けます。
- バルブの青いダイヤルが反時計回りの閉まっている位置にあることを確認してください。フラップが閉じるのに十分な内圧がかかるまで は、フラップは完全には閉じないことを理解しておいてください。
- インフレーションバッグの効率の良い使い方は、練習する必要があるかもしれません。袋に空気を入れようとする時に時間がかかりすぎると前に入れた空気が抜けてしまう場合もあります。

インフレーションバッグで空気を入れてもバルブが作動せずに空気が抜けるんだけど。。?
- 青いダイヤルが反時計回りに閉まっている位置にあることを確認してください。
- バルブのフラップが閉じるのに十分な内圧がないのかもしれません。
- 最初にインフレーションバッグにもっと空気を入れて、インフレーションバッグからできるだけ多くの空気を絞り出します。
- スターン(船尾)に手のひらを置き、ボートをしっかりと押して反発するくらい空気が入っていることを確認してください。
- 空気の流出を防ぐために、バルブの上に手のひらを置きます。
- 手を離し、バルブのフラップが閉じるまで、別売の “ Pack-A -Pump “ または、口から空気を加え続けます。口を離さないのがコツですが無理は禁物!(酸欠になります。。)
- バルブのフラップは閉じているように見えますが、空気が逃げるシューシューという音がまだ聞こえます。これは正常な現象ですです。あともう少しだけ空気を入れてから、すぐにバルブキャップでバルブを密閉します。
- バルブキャップガスケットが欠落しており、スペアがないのですが、どうすれば? – ジップロックまたは、その他プラスチック片をバルブの上に置き、キャップをしっかりとねじ込みます。気密状態を作るには、プラスチックの層を2枚以上にする必要がある場合があります。

以上のことを参考に、アルパカラフトで楽しいパックラフトライフを!!
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